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Premiere Proでワープスタビライザーを使って手ブレを演出する方法

こんにちは。
映像クリエイターのDAISUKE KOBAYASHIです。

今回の記事は三脚を立ててフィックスで撮ったフッテージを、敢えて手ブレさせる方法のご紹介です

ちょっと意味が分からないかもしれませんが、YouTube動画にてアップしていますので、こちららをご確認頂けたらと思います。

この動画バブルのご時世、自分を被写体とし、自分で撮影する…なんて人も少なくないと思いますが、そうした場合はどうしても固定されたカットになってしまいます。

ドローンを使ってアクティブトラックで追跡して…なんて手もありますが、そうしたカットの使い方はやカットのクオリティは非常に限定的で限られています。

なので、そうした三脚で固定されたカットに手ブレを加えることで、あたかも誰かに撮られたかのような手ブレ感を出すことが出来る『裏技的』な編集方法となっているので、仕方なく三脚で撮ったフッテージも編集次第で手ブレ感を出すことが可能になるので、覚えておくと良い小技ですね。

 

手ブレフッテージを用意

動画でも説明してますが、書いて解説。動画で言い忘れたことなどありそうですしね。

先ずはどんなカットでも良いので、事前に手ブレしたフッテージを用意しておきます。
ボクは『手ブレ強』『手ブレ中』『手ブレ弱』的な感じで3つほど用意しています。

 

タイムラインに並べてネスト化

で、手ブレさせたいフッテージをタイムラインに並べて、そのメインフッテージの上に手ブレ用フッテージを並べます。それが出来たらネスト化します。

 

ワープスタビライザーをかけて設定する

ネスト化されたモノにワープスタビライザーをかけます。
で、ワープスタビライザーをかけた後に必ずやらなければいけないことは設定です。

スタビライズの結果は『滑らかなモーション』から『モーションなし』に変更。
補間方法は『サブスペースワープ』から『位置、スケール、回転』に変更します。

 

ネストの中に入って手ブレフッテージを非表示

あとはネスト化されたモノの中に入って、手ブレフッテージを非表示にします。
で、元のタイムラインに戻って観てみると…

 

手ブレ感が出ている!

これでバッチリ!手ブレがメインフッテージに反映されています。
なんでこんなことになるのか?原理は分かりませんがとにかくそうなるので良しとしています。

まるでファイナルファンタジーⅣのアイテムが99個になるようなバグ感をも感じまして、もしかしたらアップデートで使えなくなるの?とかも思いましたが、きっとそうでは無いのだと思っています。

 

意味のある手ブレは正義!

ボクは非常に手ブレが好きで…
というか、メリハリのある映像が非常に好きで、どうしてもメリハリのある映像表現として手ブレは絶対に欠かせません。
なのでどうしてもこういった表現になってしまうのですが、もしかしたら多くの人は『手ブレは良くない』と思い込んでいるかもしれません。

それはスマホなどに搭載される電子手ブレ補正や、ジンバルの一般化などによって、多くの人が手ブレに対して敏感になっている感が否めません。

が、手ブレしていることが決して悪ではなく、『このタイミングでの手ブレは悪』であり、しかもその手ブレには良い手ブレと悪い手ブレがあることを理解していくことが大事であり、本質だとボクは感じています。

事実、素人の方が撮られたジンバルに載せたブレない映像を観ても、『だから何?何が撮りたいのか分からない…』となることも非常に多いモノです。

この手ブレがないことが正義となってしまっている時代、上手く手ブレを入れ込むことで、映像のクオリティーやメリハリを出していくことが可能になるので、是非一度この技を試してみてください。

 

 

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