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【映像のお仕事】プロモーション映像を制作するための9つのポイント

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こんにちは。
映像クリエイターのDAISUKE KOBAYASHIです。

先日、愛知県に映像を撮りに行っていました。
無事に納品を終え、クライアントにも非常に満足頂き、ボク自身も非常に満足のいった映像を残すことが出来ました。

 


今回制作した映像がこちら。
愛知県一宮市にある『紬かけつぎ店』という『かけつぎ』をお仕事にしているお店のプロモーション映像で、ドキュメンタリータッチに仕上げています。映像でも語られていますが、穴の開いた洋服の修理をしてくれるお仕事です。

『かけつぎ』というお仕事は業界では知られていても、一般的なコンシューマーまで認知はされていません。そうしたコンシューマーまでにも『かけつぎ』を知ってもらいたい、届けたいという思いから、今回ボクが映像を制作させて頂くことになりました。

内容がしっかりと作り込まれていない長くダラダラとした映像は、観てもらうことすらしてもらえないために、無駄に長く仕上げるのは避け、今回は2分30秒に仕上げました。

程よい長さと、ついつい硬くなってしまいがちになるこの手の映像ですが、オフ時の笑顔を取り入れたことで、硬くならずに本質を届けながらもスーッと観れる映像となっているのではないでしょうか?

今回の記事ではこうしたドキュメンタリータッチなプロモーション映像を制作するためのポイント(今回の制作にあたってボクが気をつけたこと)を、ここに書いてみようと思います。

映像や動画制作に興味を持って、映像制作を始めてみたけど、この手の内容のある映像が撮れない…もしくは撮ってもしっくりとこないと考えている方々の参考になれば幸いです。

 

PV制作ポイント① 打ち合わせをしっかりとする

DSC09782先ずは打ち合わせです。打ち合わせはとても重要です。
打ち合わせをせずに映像を撮り始めることは、お仕事であれば100%ないと思われますが、打ち合わせは必ずしっかりとやっておきましょう。要はディレクションですね。

打ち合わせにもいくつかポイントがあるのですが…

  • 予算や映像をアップする先(YouTubeじゃない場合も多々ある)
  • クライアントがどのような映像を必要としているのか?
  • それが世間とギャップがありすぎないか?
  • お客さんのターゲット層がきちんと把握できているか?
  • 目的やゴール設定がキチンと出来ているか?
  • なんのために映像を撮るのか?
  • そもそも映像が本当に必要なのか?

…などなど、映像制作と一言で言ってもボクのように個人でやっているビデオグラファーであればマーケティング要素も十分に含めないといけません。ので、打ち合わせで考えるべきことは山のようにありますので、ここにかける時間やコミュニケーションを怠らないようにしておきたいですし、事前に打ち合わせる内容を箇条書きにしておくと、確認事項を忘れずにチェック出来ます。

ここを怠ると、制作した映像とクライアントが望んでいる映像にギャップが生じ、クレームや再編集などの原因ともなりかねません。

個人的には一番ここに時間も力を注ぐようにしていますし、はっきり言ってしまえば映像の出来高よりも重要な要素ですし、映像に限らず何事もそうですが、何かを始める際には最も重要なポイントのようにも感じています。

 

PV制作ポイント② ストーリーボードを制作しておく

DSC05223しっかりと打ち合わせが出来たら次はストーリーボードの共有です。
人によっては絵コンテだったりしますが、目的は『クライアントとの完成形のイメージの共有』なので、形式はなんでも良いように思いますし、ご自身が共有しやすい形式で伝えるのが一番です。

ボクは絵コンテが超絶苦手なので(苦手ということは相手に伝えにくいので)、今回は動画で確認出来るストーリーボードを共有しました。

0:05〜 店舗外観
0:10〜 店内の様子
0:15〜 作業している様子

…などと、映像内に使用するBGMと合わせてMP4形式で書き出した動画にテキストを埋め込み、説明していく形式で共有しました。
なのでこの時点でクライアントに完成する映像の長さも体感してもらうことが可能ですので、映像完成後のクライアントとの大きなズレは全く生じませんし、あらゆる点をこの時点で修正していくことが可能になるのです。

『もっと長くしてほしい』などの要望があれば、打ち合わせ時にしたゴール設定などをクライアントと共に見直し、本当に必要な長さなのかを再度確認し、予算も調整し、再設定していきましょう。

 

PV制作ポイント③ 音楽を決めておく

DSC06546ストーリーボードを制作する時点で音楽が決まっていると、なにかとスムーズに映像制作が進みます。それはクライアントとのやり取りもそうですが、自分が映像を制作する上においてもそうです。

撮影する前に使用する音楽が決まっていたらそのリズムに合わせて素材を撮っていくことが可能になるため、音楽を事前に決めておくことは非常に重要です。

逆に事前に音楽が決まっていない映像制作は、編集時に相当な苦戦を強いられますので、そんな映像は毎回覚悟して挑んでいます(笑)

ボクはBGM探しには『Epidemic Sound』を使うことが多いですね。

 

PV制作ポイント④ AロールとBロールを考えておく

DSC01955映像の基本となるAロールとBロールは常套手段ですが、これを事前にしっかりと考えておきましょう。

例えば今回のケースであればAロールにあたるのが主にインタビュー映像。そしてそのインタビューでお話されたことなどのカットがBロールにあたりますので、それを現場で抑える必要があります。

そのために撮影日が何日必要か?現場は複数か?晴れていなくても大丈夫か?などと、撮るべき素材を事前に想定することが可能になるのです。

因みに今回の撮影は丸一日+予備日半日を設けていましたが、結果、朝から夕方までみっちり撮影、夜に撮ったデータを確認して大丈夫そうでしたので一日で終了となりました。

 

PV制作ポイント⑤ テンポを大事にする

DSC06556ボクはミュージシャンということもあり、非常にテンポを大切にします。

今回はBGM一曲をそのまま使ったので、そのBGMの持つ雰囲気やテンポを大切にしながら編集をしました。
時にはオンタイムでカットを切り替え、時にはズラし、時にはシンコペーションしたり、そして各インタビューのお話を終えるタイミング、次に始まるタイミングなど、そのBGMとバッチリ合ったタイミングで切り替えていくことで、良いテンポが生まれ(グルーヴと言います)、結果テンポのある観やすい映像となるのです。

特にこうしたドキュメンタリーな映像は良くも悪くも観る人を選びます。なのでこうした映像ほどテンポやリズムやノリを意識することが、ノリ重視のミュージックビデオ以上にボクは大切だと思って編集するようにしています。

 

PV制作ポイント⑥ 音をしっかりと抑えておく

DSC00463インタビュー音声はもちろんですが、使う使わないは別として外部マイクなりも使って音は抑えておくようにしましょう。

今回の現場は車の音や、人の声、横断歩道を歩くための『ピヨピヨ』な音など、映像撮影には非常に厳しいありとあらゆる雑音があったため、ほとんど外部マイクで拾った音を使うことはありませんでしたが、時にはその雑音をつかって、その場所の臨場感を出すために使ってみたり(ピヨピヨ音や車の音)、良い音が撮れている素材は積極的に採用していきました。

そのあたりにも注目して観て頂けたらと思いますが(笑)、音は映像以上に気を使うと人を無意識に魅了することが出来ます。

 

PV制作ポイント⑦ レンズを極端に使い分ける

DSC03071レンズの使い分けは非常に重要なのは言うまでもありませんが、より極端に使っていくことが映像にメリハリを付けるという意味でも大事のように感じています。

今回の映像では4本使いました。

メインレンズは『SONY 単焦点レンズ Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA』を使いました。
55mmとそれなりに画角が絞られていますし、単焦点なのでひとつの被写体を抑えるのに非常に最適なので、今回に限らずボクはこのレンズをメインに使うことが多いです。

ただ、これだけだと全体像を観せたい時に困りますので、そんな時は『タムロン 17-28mm F/2.8 Di III RXDF』を使って、全体像も抑えておきます。場合によっては55mmのレンズ一本+ドローン(広角)で完結したりもします。

こちらがそんな例。

で、今回は『かけつぎ』というミクロ世界とまではいかないまでも、それなりに細かな作業をマクロで抑える必要があったので『 LAOWAマクロレンズ 100mm F2.8 APO』を使いました。

合わせて念の為持っていた『SONY ズームレンズ Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA』をサブ機α6300に付けておいて、結果そのカットも使ったと言った感じです。

結果的に今回はほぼ55mmで撮り、17-28mmで全体像を見渡せるようにしているため、メリハリ感のある映像に仕上がったと思いますし、55mmという限られた画角によって余分な情報を入れないようにすることが可能になるので、信頼出来るメインのレンズを一本用意しておくのがオススメです。

標準ズームレンズで完結しようとするのは個人的にはオススメではありません。24mmの広角から70mmのある程度寄りまで抑えることが可能になりますが、便利すぎる故に極端な雰囲気が出しにくいですし、何より個性がなくなります。

35mmが好きなら35mm単焦点レンズをベースに映像を構築していくと、標準ズームレンズなんかよりもずっと想像以上に良い映像が撮れたりするものです。

 

PV制作ポイント⑧ 映画っぽく仕上げる

DSC09820のコピーこの手のドキュメンタリータッチなプロモーション映像には『テレビっぽい』よりも圧倒的に『映画っぽい』が合いますので、そう仕上げていくだけでも十分に雰囲気を出すことが可能になります。

映画っぽいとは曖昧かもしれませんが、こちらのボクのYouTubeを参考にしてもらえたらと。


『シネマチックな料理動画の撮り方』のハウツー動画ですが、要所要所で参考なると思います。

 

PV制作ポイント⑨ クライアントの仕事に興味を持つ

DSC09911最後に何よりクライアントのお仕事に興味を持つこと。これが非常に大切です。

幸いボクは自分の知らないことや、自分には出来ないことに対して非常に興味を持つ習性がある生き物のようなので非常に助かっていますが(笑)、お仕事だからこそ興味を持って撮るべきだとも思っています。

逆を返せば、今から制作するお仕事の内容に興味の無い方が撮る映像って…もう撮る前から答えが出ていますよね。

 

終わりに

さて、いかがでしたでしょうか。

こうして文章で書いてみるとなかなか伝えにくい部分も多くありますが、おおよそのポイントはお伝えできたのではないかと感じています。

実は今回の映像を制作する前に、ボクと同じくビデオグラファーとして活動している方が撮った映像を観る機会がありまして、それがあまりに酷かったために、こうした記事を書いてみようと思った次第なのです。

もちろん、その方の名誉のためにその映像を紹介することは出来ませんが、明らかなディレクション不足、先方とのコミュニケーション不足、無駄に長い尺、音楽や映像のテンポ感の無さ、AロールBロールを全く理解していない、おまけに一番酷いのがBGMが途中で終わってそのままエンディングに向かうという始末……一番盛り上がっていくはずのクライマックスもなにもありませんし、そのようなクオリティの低い映像を初めて観たのでかなり驚きました。

クライアントさんは素晴らしい活動をされていた様子でしたが、映像のあまりの酷さに内容が全く頭に入ってきませんでした…

制作した当の本人はおそらく全く気づいていないと思われますが、こうした映像は少なからず今後も増え続けると感じています。

なぜなら現在、映像・動画バブルだからです。映像・動画をただ単純にお金儲けのために制作する人も少なからず多くいるためです。

おそらくビデオグラファーと名乗り、活動をしていると、今回ボクがお請けしたような『ドキュメンタリータッチなプロモーション映像』の制作を依頼されることもあると思いますが、今回書いたポイントはそんな時のひとつのネタとして覚えておいてもらえたらと思います。

映像とは観る人によって全く得られる情報は違ってくるため、もしかしたら『映像に正解は無い』が正しい認識かもしれませんが、最低限の知識やルール、映像制作のための常套手段は抑えておきたいですよね。クライアントへの敬意を込めて。

また、今までこうして自分の仕事を公開してきたことはありませんでしたが(如何せん、管理や整頓が下手すぎて…)、今後は出来る限り公開していくと同時に、ノウハウなんかも公開できたらと考えています。

コメント、DM等で質問や疑問点なども受け付けておりますので、お気軽に投げかけていただけたらと思います。

 

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